• キュリオケア広報部

救急車内の感染防止対策、折りたたみ式「ストレッチャー用エアロゾルカバーフレーム」を開発

救急搬送時の医療従事者を新型コロナウイルスから守る


岐阜発のモノづくりベンチャー企業「株式会社キュリオ」(本社・岐阜市、代表・高橋陽介)は、岐阜市消防本部の協力を得て、救急車内のストレッチャー(担架)に設置でき、エアロゾル(微小な飛沫)から救急隊員を守るカバーフレームを開発しました。新型コロナウイルスの終息が見えない中、医療現場で奮闘する救急隊員を新型コロナの感染から守るのが開発者の願いです。


カバーは、ポリエステル製の使い捨て(ディスポーザブル)で、フレームは折りたたみが可能です。救急搬送中でもストレッチャーから脱落しない工夫が施されています。救急車内のほか、病院の救急救命治療室内のストレッチャーでも使用できます。


岐阜市消防本部での実証実験


◯ 開発の経緯~エアロゾルボックスをベースに


キュリオは今年4月、プロダクトデザイナー井藤隆志(香川大学創造工学部教授)と共同で、病院で患者のベッドの頭付近にかぶせて医療従事者の感染を防ぐアクリル製の「エアロゾル・ボックス」を開発しました。香川県立中央病院にエアロゾルボックスを使っていただき、「使用後、簡単に消毒し再利用したい」「コンパクトに収納したい」「落下による破損を防ぎたい」という医療現場からの要望を受け、モデルの改良を進め、エアロゾルカバーフレームと専用カバーを開発しました。


続いて、キュリオ代表の高橋は、「ストレッチャーを使う救急隊員や、救急治療室(ER)の医療従事者もコロナに感染する懸念があるのでないか」と考えました。岐阜市消防本部を訪ねて、ストレッチャーで使うエアロゾルカバーフレーム開発への協力を打診したところ、「救急車の中での救急隊員の感染防止は絶対に必要だ。ぜひ産、官の知恵と技術により開発しましょう」と全面的に協力してくれることになりました。


そこで、「エアロゾルカバーフレーム」を試しに使ってもらうことにしました。しかし、1日で突き返されました。救急隊員からは「救急車のストレッチャーに固定できないので使えない」と言われました。その後、救急隊員と何度も協議を重ね、その都度作り直し、最終形が出来上がりました。




◯ 開発の背景


新型コロナウイルスによる感染者数は国内で計8万人(2020年9月26日時点)を超え、医療現場では日々、患者の受け入れや対応に追われています。既に病院での院内感染が各地で発生する中、医療従事者が安全に医療措置・ケアに従事できる環境の構築が急務になっています。


医療現場において人工呼吸器のための管を入れる行為は、患者からの出血や飛沫によって新型コロナウイルス感染のリスクが極めて高いと言われています。さらに救急車は密室のため、感染リスクはさらに高まります。


◯ 当社の新型コロナへの貢献 ~医療現場が必要なものを、岐阜発ものづくりの力で


キュリオはこれまでに、岐阜発のものづくりベンチャー企業として、ベビーカー「CURIOキュリオ」やパーソナルモビリティ(電動カート)「SCOO(スクー)」等の製造を手掛けてきました。新型コロナが拡大してからは、4月17日に、フェイスシールド(顔面保護具)の量産に着手し、5月6日より4タイプのアクリル製エアロゾル・ボックスを全国の医療現場へ提供しています。


◯ 製品の特長~丈夫でシンプルな構造


本製品は、専用カバーをフレームに被せて使用します。専用カバーには、医療従事者が腕を挿入して器具を操作する6か所と患者側にミシン目加工が施されています。必要に応じて開口部をつくり使用するためエアロゾル飛沫の拡散を防ぐことが可能です。使用後はカバーをその都度廃棄し、フレームのみ洗浄・消毒するため作業時間が短縮できます。また、フレームは4cmに折りたたんで収納ができ、金属製でシンプルな構造のため故障、破損することがありません。フレーム、専用カバーの製造は岐阜県内の企業が担っています。


ストレッチャー用エアロゾル・カバーフレームセット(エアロゾルカバー 10枚付き)
  1. ストレッチャーに取付け可能 ストレッチャーとマットの間にフレーム下部を挟み込み、バックル付きのナイロンベルトで固定します。ストレッチャーをリクライニングさせても使用可能)

  2. 飛沫を閉じ込める専用カバー ディスポーザブルの専用カバーを交換するため、処置終了後のエアロゾル飛沫の拡散を抑えることができます。ドクターが腕を挿入する正面に2カ所、側面それぞれに2カ所ずつ「+」形のミシン目加工、患者側にミシン目のスリットが施している専用カバー。工具無しで、腕を通すことができます。装着はフレームに被せ、付属のクリップで固定するだけです

  3. 省スペース収納 フレームは簡単に折りたたんで保管できます。救急車の中でも場所をとりません

  4. 高い耐久性 フレームは金属と樹脂部品で構成されているため、落下による破損・故障リスクが低い

  5. 洗浄・消毒が容易 ディスポーザブルのカバーを使用するため使用後の洗浄・消毒はフレームのみ。フレームと接続部の樹脂部品がとりはずせて洗浄・消毒が容易です

  6. 代用品の確保 専用のカバー以外にも、市販の90リットルのポリ袋をお使いいただけます。※医師の腕を挿入する部分、患者側のスリットは使用時に加工していただく必要があります

  7. 安心の日本製と特注対応 フレームは基本サイズ以外にも、ご要望にあわせた特注モデルにも対応します

ベビーカーや車いすのフレーム加工も手掛ける工場でのフレーム製作

● 製品名と価格

1)ストレッチャー用エアロゾルカバーフレームセット  1式 17,000円(税別)(エアロゾルカバー 10枚付き)

2)エアロゾルカバー 10枚入り 1,800円(税別)

● サイズ

縦60cm x 横48cm x 奥行40cm

※フレームは基本サイズ以外にも、医療機関の要望にあわせた特注モデルにも対応します。 ● 素材

・フレーム:スチール

・接続パーツ:樹脂

・クリップ:樹脂

・エアロゾルカバー:ポリエステル ・ストラップ:ナイロン、樹脂 ● デザイン

プロダクトデザイン 香川大学創造工学部 教授 井藤隆志/イフジデザインスタジオ(岐阜県岐阜市) ● 販売日 2020年10月5日(月)10月20日から順次発送 ● デモ機の提供

消防関係者、医療機関に限り、デモ機(エアロゾルカバー10枚付き)を2週間無償貸し出しします。(数量限定) ● お問い合わせ 株式会社キュリオ 代表取締役 高橋陽介 岐阜県岐阜市城東通り2-37 info@curio-inc.co.jp 058-213-7318

● ご購入

https://www.curio-care.com/onlinestore

● 参考情報 アクリル製エアロゾルボックス(5月6日より販売中)

https://www.curio-care.com/aerosolbox