岐阜県に本社を置く、株式会社キュリオと株式会社プロスパーは、全国25病院への無償提供・要望ヒアリングに基づき4タイプのエアロゾルシールドを開発し、全国の病院・医療従事者に届けます。
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背景
新型コロナウイルスによる感染者数は全国で累計15,000人(2020年5月3日時点)に上り、医療現場はその受入や対応に追われ逼迫した状況です。既に多くの病院で院内感染が発生する中、医療従事者の皆さまが安全に医療措置・ケアに従事できる環境の構築が急務になっています。
ベビーカー「CURIO(キュリオ)」やパーソナルモビリティ(電動カート)「SCOO(スクー)」等の製造を手掛ける、岐阜発のもの作りベンチャー株式会社キュリオ(岐阜県岐阜市 代表:高橋陽介)は、4月17日より先んじてフェイスシールド(顔面保護具)の量産(週10,000枚)に着手し、医療現場への提供を開始しています。
開発の経緯
救急救命室をはじめとする医療現場において、人工呼吸器の管を入れる際、患者からの出血や飛沫によって新型コロナウイルス感染のリスクが極めて高いと言われています。幼馴染のかかりつけ医師より上記課題を伝えられた株式会社プロスパー(岐阜県羽島市 代表:武山誠)は、台湾の花蓮民立里財団法人台湾基督教門諾会医院(=病院)の医師 頼賢勇先生が設計・公開した、透明なアクリル素材を患者の頭部を覆う事により飛沫等の飛散を防ぐエアロゾルボックスの試作品を約50台製造し、全国25の病院へ無償提供しました。
無償提供先の医療現場から集まったニーズや要望を集め、株式会社キュリオと香川大学創造工学部の井藤隆志教授が共同でデザインを行い、医療現場での用途に対応した、視認性・作業性・安全性の高い「エアロゾルボックス」を開発しました。一宮西病院 総合救急部 救急科部長の安藤裕貴先生に実際に使用していただき改良を重ね、図面は頼賢勇先生ご本人からも直接助言を受け、4タイプを完成させました。
製品の概要
医療措置等の際に利用頂く通常サイズのものと、ストレッチャー台に乗せる幅の狭い2つのタイプに、ボックス形状のものと側面のパネルをスライド式で取り外せるものとのバリエーションを用意し、計4つのエアロゾルボックスを製造します。天板を傾斜させたデザインは視認性を大幅に向上させ、細かい作業に支障をきたさない透明度の高いアクリル板を使用しています。アクリル板の加工の際、鋭角な角を極力無くし、医療現場における従事者と患者両者の安全に配慮しています。
特注への対応
本4タイプ以外に医療機関の要望にあわせた特注モデルにも対応します。側面に穴加工を追加する、穴の外径、高さ、奥行き、幅の変更等、ご希望の寸法図などのメモ、スケッチをお送りいただけましたら数日中に確認図面を作成しお送りします。
現在滋賀県大津市民病院からストレッチャーとマットの間にエアロゾルボックスの底板が挟み込める特注品を受注し作成中です。また、救急車へ搭載するモデルも検討中です。
● 製品名と参考価格
【PAC-60S】エアロゾルボックス 側面オープン型 参考価格:39,600円(税込) 寸法 :幅60cm 高さ60cm 奥行40cm ※側面の着脱式パネルは標準装備です
【PAC-40S】エアロゾルボックス 側面オープン型 ストレッチャー用 参考価格:37,400円(税込) 寸法 :幅48cm 高さ60cm 奥行40cm ※側面の着脱式パネルは標準装備です
【PAC-60B】エアロゾルボックス 箱型 参考価格:30,800円(税込) 寸法 :幅60cm 高さ60cm 奥行40cm
【PAC-40B】エアロゾルボックス 箱型 ストレッチャー用 参考価格:28,600円(税込) 寸法 :幅48cm 高さ60cm 奥行40cm
※医療機関向けの参考価格です。側面に補助穴の追加、寸法変更等の仕様変更に対応します。
※送料別途
※製品の消毒の際は、消毒液をウエスや柔らかい布に吹きかけてから拭き取ってください。消毒液の種類によっては直接吹きかけるとアクリルにクラック(ヒビ)が入る可能性があります。
● 素材
アクリル板
● 関係者
プロダクトデザイン 香川大学創造工学部 教授 井藤隆志/イフジデザインスタジオ(岐阜県岐阜市)
販売責任者 株式会社キュリオ(岐阜県岐阜市)
製造責任者 株式会社プロスパー(岐阜県羽島市)
● 受注開始日
2020年5月7日(木)(発送:2020年5月20日から順次)
● 生産能力
月産80個程度(当面)
● 連絡先
株式会社キュリオ 代表取締役 高橋陽介 〒500-8441 岐阜県岐阜市城東通2-37
info@curio-inc.co.jp
058-213-7363
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