新型コロナウイルスから医療従事者を守り、院内感染を予防する「鼻腔検査用エアロゾルカバーフレーム」と「車いす用エアロゾルカバーフレーム」を開発

岐阜発のモノづくりベンチャー企業「株式会社キュリオ」（本社・岐阜市、代表・高橋陽介）は、エアロゾル（微小な飛沫）感染を予防する、ポリエチレン製のディスポーザブルカバーを使った２製品を開発しました。新型コロナウイルスの終息が見えない中、医療現場で奮闘する医療従事者を感染リスクから守りたいというのが開発者の願いです。

■「鼻腔検査用エアロゾルカバーフレーム」

9月から提供している人口呼吸器の挿管抜管時に使用するエアロゾルカバーフレーム（プロダクトデザイナー井藤隆志（香川大学創造工学部教授）と製品開発）をベースに、をインフルエンザやPCR鼻腔検査時に使用できるフレーム及びカバー。カバーにはドクターが手、腕を挿入する場所にミシン目加工が施されています。静岡県のクリニックに製品開発の協力をいただき開発。 

■「車いす用エアロゾルカバーフレーム」

患者が院内で移動する際に使用する車いす用のエアロゾルカバーフレーム。フレームを装着したまま車いすの折りたたみが可能です。フレームは3段階の高さ調節が可能。カバーは市販のポリ袋が使えます。神奈川県横須賀共済病院より要望を頂き開発。

■ 開発の背景

新型コロナウイルスによる感染者数は国内で計9万人（2020年10月23日時点）を超え、医療現場では日々、患者の受け入れや対応に追われています。既に病院での院内感染が各地で発生する中、医療従事者が安全に医療措置・ケアに従事できる環境の構築が急務になっています。

キュリオはこれまで、岐阜発のものづくりベンチャー企業として、ベビーカー「CURIOキュリオ」やパーソナルモビリティ（電動カート）「SCOOスクー」等の製造を手掛けてきました。新型コロナが拡大してからは、4月17日に、フェイスシールド（顔面保護具）の量産に着手し、5月6日より人工呼吸器の挿管抜管時に使う４タイプのアクリル製エアロゾルボックスを全国の医療現場へ提供しています。

また、9月1日より収納・消毒が容易な使い捨て（ディスポーザブル）のポリエチレン製エアロゾルカバー及びフレームを香川県中央病院の協力をいただき開発、販売を始めました。販売開始したところ、エアロゾルカバーを流用し、鼻腔検査用、車いすに設置するタイプの特注の要望をそれぞれいただき、今回の２製品を開発しました。

■ 製品の特長と概要

1. 飛沫を閉じ込める専用カバー

ポリエチレン製のディスポーサブル（使い捨て）透明カバーをフレームに吊り下げて使用します。簡単に装着でき、使用後取り外して廃棄します。使用後はカバーをその都度廃棄するため、洗浄・消毒する作業が最小限に短縮できます。鼻腔検査用にはドクターが手、腕を挿入するためのミシン目加工が施されています。

2. 耐久性が高い

フレームは金属、カバーはポリエチレン製のため破損・故障しません。ベビーカー、車いすのフレーム加工を行う岐阜県内の企業で製造しています。

3.「鼻腔検査用エアロゾルカバーフレーム」について

フレームは組み立て式で移動に便利なキャスターが装着しています。無段階で高さの調整が可能。

4. 「車いす用エアロゾルカバーフレーム」について

ほとんどの院内用車いすに取り付け可能。専用アタッチメントを車いすの背もたれのフレームに装着します。3段階の高さ調整が可能です。　※一部装着できない車いすがあります。

また、フレームを取り付けたまま車いすを折りたたむことが可能。

5. 代用品の確保

専用のカバー以外にも、市販の大型透明ポリ袋をお使いいただけます。（120L～150L透明ポリ袋）

※ドクターの手、腕を挿入する加工は必要です。

6. 安心の日本製と特注対応

フレームは基本サイズ以外にも、ご要望にあわせた特注モデルにも対応します。

◯ 製品名

◯ サイズ

◯ 材質

◯ デザイン

井藤隆志（香川大学創造工学部 教授 / イフジデザインスタジオ)

◯ 販売日

2020年11月5日（木）よりメールにて受注開始、11月20日から順次発送。

◯ デモ機の提供

医療機関に限り、デモ機（カバー10枚付き）を2週間無償貸し出しいたします。（数量限定）

◯ お問い合わせ・販売先

株式会社キュリオ

代表取締役 高橋陽介

岐阜県岐阜市城東通り2-37

info@curio-inc.co.jp

TEL058-213-7318